洞爺湖(沈木)
洞爺湖北岸の湖底に、巨大な枯れ木が1本立っています。
洞爺地区では昔から、湖底に森が沈んでいると言われていました。1938年頃には材木として盛んに引き揚げられるようになり、わずか数年でとり尽くされたと思われていましたが、2019年の水中撮影中に1本の木が再発見され、年代測定の結果、西暦1500年から1650年頃のハルニレだとわかりました。ハルニレは1650年頃、かつて湖畔にあった森と共に、土砂崩れによって湖底に沈んだと考えられています。 洞爺湖北岸の湖底には、またいくつかの大木が沈んでいる場所があり、洞爺カルデラの変化を物語っています。